【レビュー】Elite Qubo Digital Smart B+の使用感

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
Photo By Ebisu
Photo By Ebisu
先日、「Zwift用のスマートートトレーナーとしてElite Qubo Digital Smart B+を選んだワケ」という記事を書きましたが、詳しい使用感については記事が長くなりすぎるので触れることができませんでした。

そこで今日は、「Qubo Digital Smart B+」の実際の使用感について書こうと思います。

スポンサーリンク

初めて使用する時のちょっとした注意点

実際の使用感について書く前に、一応初めて使用する時に知っておいた方が良いこと、さらにセットアップ時のちょっとした注意点というかコツについて簡単に触れておこうと思います。

通信規格について

Qubo Digital Smart B+の「B+」がそもそも何を意味しているかなんですが、トレーナーとソフトウエア間でデータをやりとりする際の共通の通信規格である「ANT+/FE-C」プロトコルに加えて「Bluetoth Smart」もサポートしたよという意味で「B+」と呼んでいるようです。

Bluetooth Smartに対応していることで、たとえばアダプタを装着しないかぎりANT+通信できないiPhoneやiPadからもトレーナーをコントロールできるわけですね。たとえば、Eliteの「My e-Training」をiPhoneでやるときなんかはBluetooth Smartでデータのやりとりがされています。

まあ、通信規格について知らなければQubo Digital Smart B+を使いこなせないというわけでもないので、一応上記の点を最低限押さえておけば十分だと思います。

もう少し詳しく知りたい方は英語ですがTacxのこのページがわかりやすいです。Eliteの商品のインプレ記事なのにTacxのページを紹介するのもなんですが(笑)、他に良さそうなページがなかったのでご容赦ください。

負荷ユニットの位置

qubo_dsb_elastogel-center最初のセットアップ時にまず気をつけることがあるとしたら、負荷ユニットのローラー部(赤いエラストゲル)の位置ですね。これがタイヤのセンターからずれている場合は、トラブルの元なので負荷ユニットを移動させてやる必要があります。まあ、最初はとりあえずトレーナーの中心に負荷ユニットのローラー部が来るように取り付けてみて、それでずれるようなら要修正ということですね。

クイックレリーズの向き

qubo_dsb_manual1付属のローラー専用の頑丈な鉄製のクイックレリーズを使用する自転車に装着するわけですが、このときクイックレリーズのレバーを図のようにチェーンステーとなるべくと水平になるように取り付けるように説明書に書いてあります。

qubo_dsb_kirikaki
要するにサポートカップの切り欠きの位置とクイックレリーズのレバーが干渉しないようにということですね。とはいえ、切り欠きの位置は動かすことができるので、レバーと干渉さえしなければレバーの向きというのはそれほど神経質にならなくても大丈夫だとは思います。

フィキシングレバーの固定力の調整

elite_qubo_dsbp1
フィキシングレバーというのは赤い取手の部分ですね。自転車をローラー台に固定する際にこのレバーをオープンの位置から下方向に180度回転させて固定するわけですが、その固定の強さを調整するのが下の写真のブッシュピンと呼ばれるパーツです。

qubo_dsb_bushpin
これを時計回りに回すとブッシュピンが短くなり、反時計回りに回すとブッシュピンが長くなります。このブッシュピンの長さを調整することによって固定力を調整する仕組みになっています。ピンを長くすれば圧力が強まり、短くすれば圧力が弱まります。

qubo_dsb_manual2
説明書には、「フィキシングレバーが水平のときを0度とすると、レバーをそこから55~65度閉じ込むときに圧力を感じ始めるというのが正しい位置です」と書かれているのですが、まあ分度器を持ち出すのも面倒臭いので、だいたいレバーを90度の半分の45度ほど閉じ込んだあたりよりもやや奥側で圧力を感じ始めるくらいが正しいセッティングであるくらいに考えておけばいいかと思います。

「そもそも圧力を感じ始める」という言い方が漠然としていて確固たる基準があるわけではないので、何だかんだ手探りで調整する以外ありません。私の場合一応、固定力が弱いと自転車がぐらつくし、強すぎると逆に軋みの原因になったりするので、できるだけ固定力が弱すぎず強すぎないぎりぎりのセッティングを狙うようにしています。上手くいったときはそのときのブッシュピンの長さをメジャーで測ってメモっておくといいですよ。何かの拍子にずれてもすぐに最適のセッティングに戻せます。

使用感

パワー・ケイデンスの値は正確か?

私はパワーメーターは持っていないのでQubo Digital Smart B+がアルゴリズムによって導き出した計算値がどの程度正確なのかはわかりません。300Wくらいまでなら±10%くらいなんではないのかなと勝手に推測しているのですが、とくに根拠はないです(笑)。

ただ、Qubo Digital Smart B+にかかわらず、スマートトレーナーの場合、基本的にパワー値は少々高めに計算される傾向にあると言えると思います。なのでZwiftの公式フォーラムにはパワーメーターを使っているユーザーとバーチャルパワー値のユーザーと分けようぜ、みたいなスレッドがあったりもするようです。何にせよでQubo Digital Smart B+のパワー値については私が確実に言えることは少ないです。ごめんなさい。

ケイデンスについては私はEdge 520Jを持っているので、最初にZwiftをプレイしたときに敢えてZwiftとEdge 520Jをペアリングせずにどのくらい値に差があるのかモニタリングしながら走ってみました。結果としてはかなり正確で驚きました。±5%あるかないかくらいだったと思います。もちろん環境によって色々変わることもあると思うのであくまで参考程度に考えていただけたらと思います。

最大勾配6%では物足りない?

TacxのBushidoは最大勾配が15%まで対応しているのに対して、Qubo Smart B+は最大勾配が6%までしか対応していません。坂バカの気が多少ある私ゑビスとしては購入前に一番心配だったのは果たして勾配6%ごときで(偉そう)で満足できるのか?という点でした。

けれども、一ヶ月ちょっと使用してみて感じるのは、少なくともZwiftでの使用に限って言うなら、6%でもとくに不足を感じないです。逆にこれが15%まで対応していたら自分にとってはかえってデメリットの方が大きかったかもしれないなと思います。

理由としては、勾配に応じて負荷が上がっても結局変速して自分に適切な負荷に調整するだけなので、坂の勾配の再現度が重要な局面があまりないということがまず上げられます。

また、最大勾配の再現が高いトレーナーの場合、急勾配を含むアップダウンの激しいコースでは必然的にフロントをインナーにしたり、リアのギアを5速くらい一気に軽くしたりと、忙しく変速する必要が出てきますが、そもそもインドアトレーニングでは最小限の変速しかしたくないゑビスのようなズボラ人間には向かないというのが二つ目の理由です(笑)。実際私はZwiftではフロントのインナーはまず使いません。リアもだいたいトップから5、6速くらいまでしか使わないように思います。

とはいえ、どのトレーナーのメーカーも世界中のコースをバーチャルに走行できるようなアプリをたいてい提供していますが、15~20%も登坂負荷をかけることができればたいていの実在コースが再現できてしまうので、「世界中の峠をリアルに自宅で走りたいんじゃー」という方は6%ではちょっと物足りないんじゃないかなと思います。また、低ケイデンス・高負荷のトレーニングをバリバリしたいという方の場合も、もう少し高い登坂負荷をかけられるトレーナーを買った方が幸せになれるかと思います。

負荷の遅延

コースの勾配に応じて負荷が自動的に切り替わるというのが、自動負荷調整式のスマートトレーナーですが、この負荷がかかるタイミングがQubo Digital Smart B+の場合ワンテンポ遅れます。たとえば、Zwiftのバーチャルコースで坂道に差し掛かっても最初の数秒間はわりとガシガシ登っていくんですね。

私個人としてはこの遅延については、「ま、まあ、バイクのスピードがスピードだし、多少坂も登るよな・・・」と、都合良く脳内変換していますが(笑)、中には絶対に許容できないという人もいるかもしれません。いずれにせよ、自分がどう感じるかは自分で実際に試してみないことにはわからないので、購入前にその点が気になる方はQubo Digital Smart B+を試走させてくれるショップを見つけて何とか一度体験してみることをオススメします。

騒音は?

公式サイトに騒音を50%削減と書いてあるのですが、一体何と比較して50%削減したのか具体的に書いてないんですよね。まあ一世代前のエラストゲルと比較していうことだとは思うのですが。

で、Qubo Digital Smart B+ですが、50%削減されたにもかかわらず(笑)、やはりマグネット式のためかそこそこ普通に五月蠅いローラーであると考えておいた方がよいと思います。

たとえば、低負荷でペダルをクルクル回す感じですとそれほど音が気になるということもないのですが、Zwiftでスプリント賞を狙ったり、高めのケイデンスで300W以上で漕ぐときはヴォーーーーンという感じでかなり騒々しいです。私はローラー台を2階のPC部屋においてZwiftすることが多いのですが、下の階に同居人がいるときはかなり迷惑がられます。ですから、マンションやアパートだとかなり厳しいんじゃないかと思います。いずれにしても騒音に配慮しながらトレーニングしなければならない環境の方は、注意が必要です。

自重式のメリット

Eliteはたくさん自重式のローラーを販売していますが、Qubo Digital Smart B+も自重式です。ちなみに、この自重式のメリットとして、

  • ライダーの体重でローラーをタイヤに押しつけるので、ローラの押しつけ圧力をキャリブレート(調整)する必要がなく、セットアップが楽ちん
  • 固定部(エンド部)だけではなくタイヤにも加重が分散するので、フレームへのダメージが比較的少ない

といった点があげられるでしょうか。

最初の点と関係しますが、キャリブレーションが不要なのでそれに起因したトラブルと基本的に無縁であるというのがこの固定ローラーの良さの一つではないかと個人的には考えています。

二つ目の点に関してですが、一応Eliteの考えとして、Qubo Digital Smart B+の公式ページ(英語版)に「カーボンバイクにもこのトレーナーは使えるの?」「はい、一切ダメージを与えるリスクをおかさずに安全に使用できます。つねにアウトドアでのトレーニングの方が、インドアトレーニングよりもフレームが受けるストレスは大きくなります」といったQ&Aを載せています。まあ、固定ローラーの製造メーカーの立場からはそう言う以外にないと思うので信じるも信じないも皆さん次第です(笑)。

その他のポイント

固定ローラーというのはまあ普通そこそこ重いものですが、Qubo Elite Smart B+も12kgくらいあります。ただとくに持ち運ぶのに難儀するほどではありません。

作りはやや荒いです。本体に貼られたシールが買ったときからちょっぴり剥がれていたりします。プラスチック部分もちょっと安っぽい印象ですね。ただ必要十分な堅牢性を備えているように思うので、とくに問題はありません。

一応水平調整機能(といってもプラスチックのプレートを差し込むだけですが)があるので、微妙に水平からはずれているような場合でも対応できます。

エラストゲルですが、タイヤカスはあまりでないです。タイヤの消耗度も少ないように感じます。

ところで、Qubo Digital Smart B+は20インチのバイクから使用可能なので、たとえばミニベロでも使えるんですよね。まあそれをメリットと考える人がどれだけいるかはわかりませんが、私ゑビスは20インチのミニベロを所有しているので何度か実際にQubo Digital Smart B+にセットして使ってみました。確かに普通に使えましたよ。まあ、ミニベロをセットアップするために、ブッシュピンの長さやエラストゲルの位置を再調整してやる必要があるので、基本的にロードバイクと併用するという使い方には向いていないとは思いますが。

ちなみに当然ミニベロでZwiftもできます。ただし、Zwiftは700cc前提なので、ミニベロでやると逆チートでかなりパワー値が低めにでます(笑)。

まとめ

以上、Qubo Elite Smart B+使用感についてまとめてみました。

Qubo Elite Smart B+は一言でいうと、気安い優等生といいますか、使い勝手も値段も親しみやすいうえ、とくに大きな欠点もない無難なスマートローラーだと思います。

最初の固定ローラとしても、最初の負荷自動調整式のスマートローラーとしても、騒音をそれほど気にしなくてもよい環境下で使うなら個人的に大いにオススメできる商品だと思います。

  

にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギングへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 京都(市)情報へ
スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。